
日仏フローラル芸術協会
L’Institution Franco-japonaise de l'Art floral
フランス国立園芸協会のご紹介
La Société Nationale d'Horticulture de France
フランス国立園芸協会は、1827年の創立以来、園芸や花卉に携わる人々に広く開かれてきた協会です。フランス国内だけでなく、日本人を始め外国人にも開かれており、私たちが大変お世話になっている協会です。
フランス国立園芸協会(SNHF)
SNHFの歴史
SNHFの歴史
1827年11月6日、エリカール ドゥ テュリー子爵の発起により前身となるパリ園芸協会が設立されました(1835年に王立園芸協会に改称)。この協会は、農業技術の知見や知識の交流の場であり、外来種の育成にこめる情熱の場として始まったのです。
一方、1841年には技術者を中心とした協会が別に設立され、ほどなくセーヌ国立園芸協会と命名されています。両協会は別々に活動していましたが、モーニー公爵が両協会の会長に就任すると、両協会の統合を目論み、1854年に統合が実現しました。統合後は、帝国中央園芸協会と命名され、1860年に本部をグルネル通り84番地に置き現在に至っています。そして1885年に現在のフランス国立園芸協会の名称となりました。
1827年11月6日、エリカール ドゥ テュリー子爵の発起により前身となるパリ園芸協会が設立されました(1835年に王立園芸協会に改称)。この協会は、農業技術の知見や知識の交流の場であり、外来種の育成にこめる情熱の場として始まったのです。
一方、1841年には技術者を中心とした協会が別に設立され、ほどなくセーヌ国立園芸協会と命名されています。両協会は別々に活動していましたが、モーニー公爵が両協会の会長に就任すると、両協会の統合を目論み、1854年に統合が実現しました。統合後は、帝国中央園芸協会と命名され、1860年に本部をグルネル通り84番地に置き現在に至っています。そして1885年に現在のフランス国立園芸協会の名称となりました。
SNHFの役割と運営
フランス国立園芸協会は、180年以上にわたり園芸の進歩と普及に貢献しています。
その役割を全うするために、協会の運営は広く開かれています。会長職について申せば、1世紀半を超える協会の歴史の中で園芸関係の著名人だけでなく、社会的に重要な著名人が就任しています。現在では、15年ほど前よりSNHFの会長職は園芸分野との関係を改めて深めています。園芸家であり、農業事業家であるドミニック ドゥアール氏は、2011年から2014年までVal'horの会長職を務めた後、2015年にSNHFの会長に選出されました。
園芸の促進を使命とするSNHFは、園芸業界とアマチュアとの懸け橋となる役割を担い、また植物遺産への理解と保護に向けた活動に参加しています。協会の理事会は、2005年以来、個人や団体、事業家が出席し、SNHFへの指導と運営に携わっています。

SNHFの概要
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名称 Société Nationale d'Horticulture de France
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住所 84 rue de Grenelle 75007 Paris
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代表者(Président) Dominique Douard
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部会
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Roses (バラ部会)
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Potagers et fruitiers (野菜と果物)
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Plantes vivaces (多年生植物)
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Orchidées (洋ラン)
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Fuchsias et pélargoniums (フクシャとゼラニウム)
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Cactées et succulentes (サボテンと多肉植物)
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Beaux-arts (美術)
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Art des jardins (庭園)
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Art floral (アートフローラル)
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Arbres et arbustes d’ornement (観賞樹木)
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Hydrangea (アジサイ)
section Art Floral
フランス国立園芸協会には、庭園部会(section Art des Jardins )など11部会がありますが、私たちに一番なじみが深くお世話になっている部門が、アートフローラル部会(section Art Floral)です。
この部会は、フラワーアレンジメントを対象とした活動を行っており、コンクールやセミナーの主宰、そして技術認定試験であるDAFA(le diplôme d’animation floral artistique ダファ)の主宰者でもあります。
DAFA
Le diplôme d’animation floral artistique
DAFAは、1976年創立の技能試験で農水省の後援の元に実施されます。
ただ、DAFAの合格証には園芸協会の会長の署名とともに農水大臣も署名しており、日本語の”後援”のイメージとは少し違い、公認の意味合いの方が強いのかと思います。DAFAは、DAFA1(プルミエ)から3(トワジエム)の3段階のレベルからなり、フラワーアレンジメントの活ける技術と教える技術を認定する試験です。
DAFA の3段階
DAFAは3段階からなります。
DAFA1(Le 1er degré du D.A.F.A. プルミエ ドゥグレ)
フラワーアレンジメントの基本技術に関する技術試験です。かつては、毎年3月中旬に行われていましたが、2015年より4月に行われています。
DAFA2(Le 2e degré du D.A.F.A. ドゥージエム ドゥグレ)
しっかりしたフラワーアレンジメントの技術とモダンスタイルや造形に関する知識に関する試験です。技術試験と植物学の試験があり、両方に合格するとDAFA2合格認定となります。例年、10月に行われます。
DAFA3(Le 3e degré du D.A.F.A. トワジエム ドゥグレ)
フラワーアレンジメントの芸術性と講師としての実力を試す試験です。隔年の6月に行われます。合格者は翌年1月にS.H.N.F.内のホールで、参加者の前でデモンストレーションを行います。その後、協会会長よりDADA3の合格証を受け取り、公認講師(Professeur)資格とデモンストレーター(Demonstrateur )資格を得ます。
合格者は、翌年のデモンストレーションへの出席が必須ですのでご留意ください。
審査員試験
juge national (ジュージュ ナショナル)
DAFA3合格者が受験できます。認定試験は3年程度ごとに行われ、園芸協会が年に1回程度行う審査員養成セミナー("Préparation à l'examen des Juges Nationaux")に出席すること、フランス国内外のコンクールへの出展経験なども資格要件とされています。
本協会会長である若山美小子先生が認定試験に合格し、審査員として活躍されています。